「世界標準の子育て」の感想〜日本の子育てはイケてない?

どうも、くまの助です!

2人の子どものおやじやってます!

 

これからの時代はグローバル!

 

すでに、人・モノ・金は国を超えて行き来しており、その流れは今後もさらに加速していくでしょう。

 

そうすると、自分の子どもが、将来、世界を股にかけて活躍できるよう、力づよくたくましく育ってほしい、と思いませんか?

 

くまの助

これからの時代はグローバルだ!
むすこよ、でっかい人間になれよ〜
ぐろーばる?
よくわかんないけど、おらわくわくするぞ!

子ぐま

 

今回紹介する本書、「世界標準の子育て」は、そんなグローバル時代の子育てに重要な指針を示してくれます!

 

著者の舟津 徹さんは、ホノルルやロサンゼルス、上海で英語学校を経営しており、世界各国の子育ての考えに触れている人。

 

ところで、タイトルの「世界標準」ってどういうことでしょう?

その意味は、本書のまえがきでバシッと書いてあります!

本書は、「世界標準の子育て」と題しているとおり、世界で実際に行われている子育てや、研究、また、さまざまな成功例、失敗事例などをもとに、「これからの時代の子育ての”基準”になるような理論・ノウハウを体系化して紹介しよう」という本です。

 

おぉ、つまりは「子育てのグローバルスタンダード」ですか!

では、さっそく内容をみていきましょう!

これからの時代の子育てはここを伸ばす!必要な3つの要素

では、「世界標準の子育て」は、どういうものなのか?

 

本書では、「世界標準の子育て」は、子どもの3つの要素を伸ばすものだといいます。

  1. 自信
  2. 考える力
  3. コミュニケーション力

 

1.自信

子どもが自分に自信を持つこと。

自信は、子どもが将来いろんなことを学んでいくなかで、すべての基礎として、超重要!

 

本書いわく、子どもの「自信」を強くすることができれば、子育ては90%成功したといっても過言ではありません。

 

子どもが自信をつけるにあたって注意しなければならないのが、「親の過干渉」です。

 

過干渉とは、子どもが自分の意志でやろうとしていることを、親が先にやってしまうこと。

 

例えば、子どもが自分でコップをもって水を飲もうとしてたり、自分で靴をはこうとしてたりしたとき、「あぶないから」とか「急いでいるから」といった理由で、ついつい大人が手を出してしまいますよね?

 

でも、このような過干渉は子どもからやる気を奪い、自信を減退させてしまう、良くない行為なんです。

 

特に日本人はまわりの目を気にする国民性なので、過干渉には要注意です。

くまの助

あぶなっかしいから手を出したいけど、ここはガマン・・・。
忍耐がいりますね

 

2.考える力

2つ目は、「考える力」

これは言われるまでもなく重要だってわかりますよね?

 

「人工知能が人間の仕事を取って代わる」なんて言われている時代です。

とにかく、自分のあたまを使って考えることが必要です。

 

特に、「答えのある問題」ではなく、「答えのない問題」に取り組むことが重要。

世界的にも、子どもの「ソフトスキル(論理的思考力、分析力、クリティカルシンキングなど)」を伸ばすことが、
学校教育の主眼になりつつあるんだとか。

 

3.コミュニケーション力

これからの時代、異なる思想やバックグラウンドをもった人たちとうまくやっていくことが求められます。

 

コミュニケーション超大事!

 

といっても、難しく考える必要はありません。

本書によれば、

  • 相手の目を見て笑顔であいさつする
  • 相手の目を見て話をする
  • 自分の考えを正確に伝える
  • 人の話を最後まで聞く
といった人付き合いのルールを、親が子どもに教えるのです。

 

そのためには、まずは親が手本となって実践しなければいけませんね!

くまの助

コミュ力低めなぼくだけど、がんばろう・・・

 

国によってこんなに違う!子育ての考え方

個人的にかなり興味深かったのが、国ごとの子育ての考え方。

 

国ごとの特徴をざっとまとめると、以下のようなかんじです。

アメリカ
とにかく子どもを褒めて自立を促す
韓国
学歴信仰で熾烈なお勉強。しかし土台となる子どもの「こころ」が育っていない
中国
子どもは過保護に育てられるが、お勉強については容赦なくプレッシャーをかけられる
インド
理系至上主義。親は子どもをエンジニアにすることを目標に教育

 

やっぱり、国が違えば、子育てへの考え方もだいぶ違いますね〜。

まとめると、著者いわく、「アジアは偏差値主義、欧米は総合力主義」なんだとか。

 

日本の子育てってどうなの?

では、日本の子育てはどうなんでしょうか?

 

中国・韓国と比べればましですが、あいかわらず偏差値主義ですよね〜。

 

本書では、日本人の一般的な子育てについて、「7つの間違い」を挙げています。

  1. まわりの目を気にしすぎる
  2. 愛情表現が不十分
  3. 命令・否定の言葉を発する
  4. せきたての言葉を発する
  5. 兄弟姉妹を平等に扱う
  6. 勉強は学校まかせ
  7. パートナーの悪口を言う

つまり、世界標準の子育てでは、こういうことはやっちゃダメってことですね・・・。

その一部をご紹介しましょう!

 

まわりの目を気にしすぎる

日本人は「人に迷惑をかけない」という意識が強すぎ。

 

「お店で商品にさわっちゃダメ」とか「電車の中でさわいじゃダメ」とか、ついつい言ってしまいますよね・・・。

 

親自身がついつい気にしてしまうし、社会的にもそういった子どもの行為に寛容じゃない・・・。

 

その結果、日本の子どもは、アジアの中でも飛び抜けて「自尊感情が低すぎる」のだそうです・・・。

 

愛情表現が不十分

日本人は愛情表現が苦手・・・。

とくに、他の国と比べると、スキンシップが足りてないそう。

愛情表現が足りないと、シャイな子どもになってしまうそう。

 

命令・否定の言葉を発する

子育てで「ああしなさい」とか「それはダメ!」とか、つい子どもに言ってしまいますが、それは良くないそう。

 

しつけでどうしても、なにかを禁止するときは、しっかり理由を説明するべきです。

命令や否定の言葉を使っていると、キレやすい子どもになってしまうそうです・・・。

くまの助

全体的に、日本人はもっと寛容にならないとな・・・。

 

まとめ

というわけで、いかがでしたでしょうか〜?

 

上で紹介したように、本書は、他の国の子育てと比較したときの、日本人の子育ての悪いところが明確になりますね。

 

この「子育てでやるべからず」を頭に入れつつしつつ、子どもの「自信」、「考える力」、「コミュニケーション力」を伸ばしていくように意識していこうと思います!

 

本書では、この3要素(自信、考える力、コミュニケーション力)について、それぞれ年齢別になにをすれば良いかが書いてあります。

なので、子どもの年齢に合わせて、世界標準の子育てを実践できますね!

くまの助

ぼくのむすこはまだ幼いので、
まずは自信をつけてもらいたいと思います!