どうも、くまの助です!
2人の子どものおやじやってます!
子育てをしていて日々いろんな問題に直面しますが、子どもが大きくなると難しい問題が出てきます。
「おこづかいあげるべき?」
「スマホは与えていいの?」
「子どもの進路はどうしよう?」
などなど・・・。
くまの助
子ぐま
本書「戦略子育て」は、そんな難しい子育ての問題に、実用的なヒントを与えてくれます!
著者の三谷宏治氏は元BCG(世界的に有名なコンサルティングファーム)のコンサルタントで、3女の父親。
本書では、これからの時代にどういった力を持った人が社会から求められるのかや、著者がどういった方針で子育てをしてきたかを、著者の経験から書かれています。
本書で特徴的なのは、著者の子育て方針に対する著者の娘たち自身が当時感じたことを書いているという点!子育て本に子どもから見た意見が書いてあるものは見ないので、そういう意味でも貴重な本です!
本記事の内容
AI時代に活躍できる人材とは?
本書の冒頭では、これからのAI時代(AI(人工知能)が人間の仕事を代替する時代)において、どのような特性を持った人が活躍できるのかを書いています。
著者は、そんなAI時代に特に大事になってくるのが、「試行錯誤力」だと言っています!
そのこころは、過去のデータからの推論では出てこないような、新商品開発や新規事業といったところは、AIにはできないからです。新商品開発や新規事業では、データが十分に無いよくわからない状況下で、アイデアをいくつも試し、何度も失敗しながらもヒットを探っていくという、試行錯誤が必ず必要です。この試行錯誤ができる人こそ、これからの時代に求められるのです!
そして、本書によれば、「試行錯誤力」は以下の3つの力の組み合わせだと言います。(以下、本書より抜粋)
- 発想力:常識に囚われず新しい発見をし、それを探求できる力
- 決める力:選択肢を拡げ絞るために、調べて考えることができる力
- 生きる力:失敗にめげず楽しく前に進み続けることができる力
従って、この3つの力を家庭の場で鍛えることが、これから求められる子育てだと言えるでしょう。
発想力・決める力・生きる力を鍛えるためには?
上で紹介したように、これからの時代は「試行錯誤力」が必要で、「試行錯誤力」は「発想力」・「決める力」・「生きる力」の組み合わせです。
では、発想力・決める力・生きる力を伸ばすためには、家庭ではどういうことをやればいいのでしょうか?本書には、その具体的なヒントが著者の体験談としてたくさん書かれています!
本書では以下のような、子育てにおいて「どうしよう?」と考えさせられるテーマについて、著者の家庭でどのようなことをやったのかが書かれています。
- 叱る・ほめる
- 遊び・おもちゃ・ケータイ
- おこづかい
- コミュニケーション
- 勉強・読書
- お手伝い・イベント
- 反抗期・自立
どのテーマも人によって考え方が違いますし、子どもと衝突しそうな論点ですよねぇ・・・。
以下、ぼくが本書を読んで印象に残ったエピソードをご紹介します!
高校に進学するかどうかから意思決定させる
ぼくの印象に残ったが、まず、娘に高校進学の意思決定をやらせるエピソード。
著者は、高校進学を前にした娘(長女)に対して、「高校は義務教育ではない。行きたいならまず「行きたい」という意思表示をすること、そしてなぜ行きたいかの理由をおしえて」と言ったそうです。
う〜ん、高校に行くかどうかから決めさせるとは、徹底してますねぇ〜。
娘から高校に進学したいという意思表示が出たら、今度は、高校の選択の基準、情報収集の方法を問います。さらには学費がいくらかかるかも調べて報告させたとのこと。
ここまでやるか!?と思いましたが、でもこれ、よくよく考えるとビジネスのシーンで求められることそのままなんですよね。選択肢を比較検討して、選択理由を述べる、その選択肢を実行するための予算を試算して承認を得る。このような訓練を子どもの頃からさせるのは、たしかに良い考えだなぁと思いました。
家族旅行の計画を10万円与えて全て任せる
もう一つ印象に残ったエピソードが、娘(次女)に10万円の予算を与えて家族旅行の計画をさせたという話です。
家族旅行に予算が設定されてので、何にお金をかけるかでどうしてもトレードオフが発生します。移動手段はレンタカーにするか電車にするか?、宿のグレードはどうするか?、レジャーにどくらいお金をかけるか?など、考えるべきポイントがたくさんあります。
次女は当時小学5年生だったそうですが、ちゃんとコンセプトを明確にして、家族旅行を見事成功させており、すごいなぁと思いました。小学生でもここまでできるんですね!
このように、本書では、お手伝いの重要性と親の心構えが書かれています。
お手伝いを子どもに任せる際は、権限を与えて口出しは極力しないことが大事。そして、任せたからには、たとえどのような結果になろうとも不便を忍ばなければなりません。
ちなみに、子どもの頃家でお手伝いをしていたかどうかで、会社で使えるかどうかが決まる、なんて話も紹介されています。お手伝い大事ですね。
くまの助
まとめ
というわけでいかがだったでしょうか〜?
ぼくが本書で強く感じたのは、子どもを信じて任せること、それに対してどのような結果になろうとも受け入れる(不便を忍ぶ)ことの大切さです。
この本から、父親としてこうあるべき!というものを見せてもらいました。
ただ著者の場合は子ども3人が女の子である場合で、男の子でも同じようなアプローチが取れるのかはすこし疑問ですね。たぶん根っこの方針は同じなんだけど、男の子向けにやり方は工夫しないとなぁと思いました。
方法論として真似できるところを真似ししていきたい思います!