【子どもの才能を伸ばす最高の方法モンテッソーリ・メソッド】を読んだ感想

子どもの才能を伸ばす最高の方法モンテッソーリ・メソッド

どうも、くまの助です!

2人の子どものおやじやってます!

 

今巷で話題になってるモンテッソーリ教育

将棋で有名な藤井 聡太さんも、小さい頃モンテッソーリ教育を受けていたと言うことで、とくに注目されるようになったみたいです。

 

くまの助

モンテッソーリ教育ってなんか良さげ!でも、いったいどんな内容なんだろ?
もんてそーりて、しょうぎがつよくなるお??

子ぐま

 

というわけで、モンテッソーリ教育について興味を持ったので、「なにかいい本ないかなぁ」とアマゾンを徘徊していたところ、本書「子どもの才能を伸ばす最高の方法モンテッソーリ・メソッド」を見つけ、購入しました!

 

著者の堀田 はるな氏は、「モンテッソーリ原宿子供の家」で教師をされており、モンテッソーリ教育の最前線に立っておられる方!

 

本書では、モンテッソーリ・メソッドの基本的な考え方がわかりやすく紹介されている他、子供の家(モンテッソーリ・メソッドを実践する教育施設)で子どもたちがどのようにすごしているのかなどが書かれており、モンテッソーリ・メソッドのことを十二分に知ることができる内容になっています!

 

「子どもの才能を伸ばす最高の方法モンテッソーリ・メソッド」の内容

本書では、モンテッソーリメソッドの基本的な考え方、子どもが自立するための家庭環境の整え方、子供の家でどんな活動を行なっているか、などが紹介されています。

以下、ぼくが本書を読んで印象に残ったことです。

 

モンテッソーリ・メソッド 3つの基本

本書によればモンテッソーリメソッドの基本は3つあります。

  1. 子供の自主性を最大限にサポートする
  2. 生き方の基礎となる体験を提供する
  3. 「敏感期」にもとづいた関わりをする

1.子どもの自主性をサポートする

モンテッソーリ教育の根底にある考え方として、子どもの自主性を尊重し、まわりの大人はサポートに徹するというのがあります。

 

本書で特に印象に残ったのが、藤井聡太棋士の小さい頃のエピソードです。

藤井さんが将棋を始めたのは、プレゼントにスタディ将棋をもらったのがきっかけ。そのとき、お母さんは藤井さんが将棋に並々ならぬ興味を示していることを感じて、将棋の駒を買ったり近所の将棋教室に通わせたりしたそうです。当時文字が書けなかった息子にかわって詰将棋の解答をノートに書いてあげたりというサポートもしていたそうです。

また、試合に負けて大泣きしたり、1日のほとんどをパソコンやスマホで対局していたりと、親なら何か口出ししたくなるような場面であっても静かに見守っていたとのこと。

このように、藤井さんのお母さんは、息子を良く観察して、息子が何に興味を持っているかを感じとりました。そして、息子が興味を持つことに集中できるように、さりげなくサポートしつつ静かに見守っていました。このエピソードに、モンテッソーリメソッドのエッセンスが詰まっているなぁと感じました。

くまの助

藤井聡太さんがすごいのはもちろん本人の才能なんでしょうけど、お母さんのすばらしい姿勢もあるんでしょうね

 

2.生き方の基礎となる体験を提供する

「生き方の基礎となる体験を提供する」とは、要は子どもに失敗を経験させて、それを通じて自ら学ぶ機会を与えるということ。これによって諦めない精神が育まれるそうです。

 

もう一つ、親が子どもに提供するべき体験として、

小さなうちから子どもが「毎日」「できるかぎり」「たくさん」手を使うように習慣づけてあげる

ということが挙げられています。

 

子どもに手を使わせるようにする理由は、日常生活において、手を使ってなにかをする(ドアを開けたり、顔を洗ったり、食べたりする)ことが基本中の基本だからです。子どもに手をたくさん使わせることで、自分でできることを増やし、自立を促すのです。

 

3.「敏感期」にもとづいた関わりをする

「敏感期」とは、生物が成長の過程で「ある特定の機能」を成長させるために「特別な感受性」を持つ時期のこと。

 

子どもがなにかに異常に強いこだわりを持ったり、同じことを何回も繰り返したりすることがありますが、これらは子どもの敏感期における反応が表に出ている結果なんだとか。

 

敏感期は子どもがなにかを学習するための本能的なプログラムと言えます。

そこで、モンテッソーリメソッドでは、敏感期に応じた遊びを与えることで、子どもの学びを促すことを意識しています。

 

やっぱりお手伝い大事!

本書では、子どもの自立を促す環境作りについて述べられていますが、そのひとつに「お手伝いをしてもらう」が挙げられています。

 

ここでも出ましたね、お手伝い!

いろんな子ども教育本でお手伝いは大事ということが言われてますが、モンテッソーリメソッドにおいてもお手伝いを重視しています。

 

親にとって、子どもにお手伝いさせるのって意外に厳しいんですよね・・・。最初のうちは、当然うまくできるはずもなく、時間もかかるのでかなりイライラ・・・。

でも、それを乗り越えれば、親も楽になるし、なにより子どもの自主性が身につくので、がんばって取り組まなければとおもいました!

くまの助

子どもにお手伝いされることって大事なんですね〜。うちもがんばろう!

 

モンテッソーリ教具は家庭では必要ない

本書では、子どもの家の紹介のなかで、モンテッソーリ教具をいくつか紹介されています。

そこで、自宅でもモンテッソーリ教具を揃えたほうがいいのではと思ってしまいますが、そのような質問に著者は「必要ありません」と答えているとのこと。

 

その理由は、モンテッソーリ教具に対する興味は一時的なもので、興味が他のものに移ると、その教具は遊ばれなくなってしまう、からだそうです。

 

また、もう一つの理由は、モンテッソーリ教具を買ってしまうと、ついつい子どもに遊ぶように仕向けてしまうが、それは逆に子どもの興味を削いでしまったり、子どもの自主性を奪うことになりかねない、からだそうです。

 

それよりも、家で自分のこと(食事、着替え、歯磨きなど)を自分でできるようにすることのほうが大事なんだそうです。

 

子どもの才能を伸ばす最高の方法モンテッソーリ・メソッドを読んだ感想

本書は、モンテッソーリメソッドの基本的な考え方や、家庭での環境作り、子どもの家での様子が分かりやすく書かれており、モンテッソーリメソッドのことを良く知ることができました!

 

ただ、本書でモンテッソーリメソッドの良さが書かれているからこそ、モンテッソーリ教育の環境を与えてやりたいと思うのが親心なわけですが現実問題難しいですよね・・・。

 

特に本書の後半でモンテッソーリ園に置いてあるモンテッソーリ教具が紹介されていますが、紹介されているものはやはり部分的ですし、モンテッソーリ教具での教育を家庭で実践するのは難しそうです。そもそも、著者も家庭で教具を揃える必要はないと言っているわけで・・・。

 

かといって、子どもをモンテッソーリ園に通わせることもあまり現実的ではありません。モンテッソーリ園の数は限られているし、預かってもらえる時間が短いところがほとんどなので、共働きの家庭には難しいでしょう。

 

やはり、モンテッソーリ教育の基本エッセンスを理解して、それを家庭で意識しつつ子どもと接するのが落としどころになるのかなと。

 

習い事的な感じで通わせるのはどうなんだろうか?いい方法を検討してみようと思います。

 

なお、モンテッソーリ教育については、「お母さんの「敏感期」―モンテッソーリ教育は子を育てる、親を育てる」という本もおすすめです。「モンテッソーリ教育のエッセンスがわかる!「お母さんの敏感期」」で感想を書いているので、こちらもあわせて読んでみてください!