「快眠講座」の感想〜ジーナ式の寝かしつけが学べる名著!

快眠講座

どうも、くまの助です!2人の子どものおやじやってます!

赤ちゃんを育てていて一番苦労するのが寝かしつけ・・・。

赤ちゃんがうまく寝付けなくて、夜中や早朝に起きて泣き出したりと、大変な思いをしている方も多いのではないでしょうか?

くまの助

うちも子どもがなかなか寝つかなくて、毎晩のように苦労したことがあります・・・
おいら、おそとでおさんぽしたらすぐねるお

子ぐま

赤ちゃんの寝かしつけについて学べる本として有名なのが、本書「カリスマ・ナニーが教える赤ちゃんとおかあさんの快眠講座」です!

 

著者のジーナ・フォード氏は、ナニーと呼ばれる住み込みで赤ちゃんをお世話する仕事をしていた方で、イギリスの貴族や有名人を顧客に持つカリスマ的存在。

彼女が 考案した赤ちゃんの寝かしつけのための効率的スケジュールは「ジーナ式スケジュール」として知られています。

本書は、このジーナ式の理論とスケジュールが学べる名著!

さっそく見ていきましょう!

快眠講座の内容

本書「カリスマ・ナニーが教える赤ちゃんとおかあさんの快眠講座」の概要をざっくりまとめると以下のようなかんじです。

 

デマンドフィーディングはダメ!

ジーナ式のセオリーで最も重要なポイントの一つが、デマンドフィーディングをしないということ。

 

デマンドフィーディングとは、

赤ちゃんがおっぱいを欲しがるタイミングで、欲しいだけ飲ませる

という授乳方法。

でもこれって、日本だとごく普通なお乳のやり方ですよね?

 

著者によれば、デマンドフィーディングは結果的に赤ちゃんの睡眠が阻害される原因になるといいます。

何故、デマンドフィーディングが赤ちゃんの睡眠を阻害することになるのか?
これは、以下のようなメカニズムで起こるそうです。

  1. 生まれたばかりの赤ちゃんは、自分からおっぱいをほしがるわけではない
  2. デマンドフィーディングをした場合、赤ちゃんがおっぱいを欲しがらないと、母親の母乳が製造される量が増えていかない
  3. 生後2〜3週間たつと、赤ちゃんが母乳を飲む量が一気に増えるが、母親の母乳の製造能力が追いつかず、1回の授乳で十分な量を赤ちゃんに提供できない
  4. その結果、日中の授乳量が足りず、赤ちゃんが夜に目を覚ましてお乳を欲しがるようになる

 

というわけで、デマンドフィーディングをさせることで、結果的に、赤ちゃんが飲みたいときに飲んで、寝たいときに寝るという、赤ちゃん主導のスケジュールになってしまうわけですね。

こうなると、日中に起きて夜はぐっすり寝る、という正常な生活サイクルにするのがとても困難になってしまい、夜泣きなどの問題に発展するのです・・・。

 

ジーナ式の本質は授乳と寝かしつけのタイミングにあり!

上で見たように、赤ちゃんにとって、授乳と睡眠というのは、切っても切れないコインの表と裏のような関係!

 

そのため、本書では、主に赤ちゃんへの授乳と寝かしつけのタイミングについてのかなり細かいスケジュールが紹介されています。

それも、赤ちゃんの月齢にあわせて、かなり多くのスケジュールのパターンが用意されています。

このジーナ式スケジュールが本書の一番の見どころ!

 

例えば、4〜6週目の赤ちゃんのスケジュールは以下のようなかんじです。

7 am :赤ちゃんを起こし授乳
9 am:お昼寝
10 am:赤ちゃんを起す
10:30 am:授乳
12:00 pm:お昼寝
2:00 pm:赤ちゃんを起こす
2:30 pm:授乳
4:15 pm:お昼寝
5:00 pm:赤ちゃんを起こす
5:45 pm:お風呂に入れる
6:15 pm:授乳
7:00 pm:寝かしつけ
10:30 pm:授乳、その後睡眠
4 〜 6 am:赤ちゃんが目を覚ましたら授乳

ご覧の通り、かなり細かいですね・・・。

 

というわけで、ジーナ式スケジュールの本質は、授乳と睡眠のタイミングが毎日規則正しく行われるように徹底することにあります。

これをがんばると、最終的に、決まった時間に赤ちゃんをベットに置くと、赤ちゃんが一人で眠りにつくという奇跡のようなことが起こるのです!

 

快眠講座を読んだ感想

本書を読んで、デマンドフィーディングをしないとか、授乳や睡眠のタイミングを規則正しくコントロールする、というのは、目からウロコで、なるほどなぁと思いました。

これを知ってるだけでも、だいぶ寝かしつけが楽になるのではないでしょうか?

 

ただ、本書のスケジュールをきっちり実践するには、相当の強い意志と家族の協力が不可欠だと思います。

 

特に兄弟がいる場合は現実的にかなり実践が難しいですね。

例えば、本書だと赤ちゃんを夜の7時には寝かしつけるスケジュールになっていますが、この時間帯は上の子どもが家にいて晩ごはんを作ったり食べさせたりする一番バタバタするタイミングです。

 

あと、赤ちゃん一人を個室に置いて寝かすのが前提になっていますが、日本の常識や住宅事情からするとかなりハードルが高いです。
(少なくともぼくの家では、赤ちゃん一人に部屋を与えられるようなスペースはないですね・・・。)

 

というわけで、ジーナ式のセオリーはおさえつつも、自分の家族の生活スタイルにあわせて、ある程度スケジュールをカスタマイズする、というのが現実的な落とし所なんじゃないでしょうか?

日本人向けという意味では、「ママと赤ちゃんのぐっすり本」のほうが実践しやすいのではないかと思います。
(こちらの本だと、兄弟がいる場合のスケジュールが別途載っています)

 

とはいえ、本書で紹介されるジーナ式のセオリーは知っておくと役立つことは間違いないですし、赤ちゃんが生まれるまでに用意しておくべきアイテムや授乳トラブルの解決方法などなど、カリスマナニーならではのノウハウが詳しく紹介されてます。

赤ちゃんができたら読んでおく価値のある本ですね!

 

なお、ぼくは本書以外にも赤ちゃんの夜泣き対策やねんトレ関連の本を色々読みました。

本によって、ねんトレ(赤ちゃんの睡眠の習慣付け)に重きを置いていたり、マンガで分かりやすく書かれていたりと様々ですね。

ねんねトレーニングのおすすめ本については以下の記事で紹介しているので、ぜひご参考に!

寝かしつけの本を読むイメージネントレ本おすすめ3選!【赤ちゃんの夜泣きに悩むママへ】

 

赤ちゃんの睡眠を改善するには、諸々のグッズを揃えておくと便利です。

本書にもありましたが、赤ちゃんの睡眠環境というのはかなり大事で、その睡眠環境を整えるための様々なグッズがあります。

例えば、赤ちゃんの気持ちが落ち着くアロマオイルだったり、赤ちゃんが睡眠に集中できるようなホワイトノイズを出す機器など、色々です。

赤ちゃんの夜泣き対策グッズのおすすめは以下の記事で紹介しているので、こちらもぜひご参考に!

眠る赤ちゃん赤ちゃんの夜泣き対策グッズ7選【超実用的なものを厳選!】